山梨県立北杜高等学校 > 学校から > 卒業に向けて PTAより 2025年2月28日カテゴリー: 学校から 卒業に向けて PTAより 卒業生のご家族の皆様、お子様のご卒業心よりお祝い申し上げます。 また、すべてのPTA会員の皆様、日頃より本校PTAの活動にご理解ご協力いただきまして、心より御礼申し上げます。 様々な時代の変化を迎え、大人も子供も未体験の世界へ飛び込んでいこうとしてる今。 PTA活動も大きな変革の時を迎えていると思います。 これまでのように、前例を踏襲していく活動姿勢では立ち行かないのは明らかです。 北杜高校PTAとしましては、「3つのD」と言うスローガンを掲げ、自助努力と変革に柔軟で前向きな姿勢で取り組みたいと思っております。 「3つのD」とは、(D)できる人が、(D)できる時に、(D)できる事をするあり方です。 皆が北杜高校に関心を持ち、助け合い、分かち合いをベースに、現実的なペースの活動をモットーとしていきます。 私たちの大切な子供を、自立した素晴らしい人間に成長させていくために、保護者と先生方の力を合わせていきましょう。 これからも引き続き、PTA活動にご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。 PTA会長 清水秀樹 PTA活動の様子(フェスタ杜のきらめき、強歩大会) 第70回関東地区高等学校PTA連合会大会千葉大会報告書 山梨県立北杜高校PTA会長 清水秀樹 第70回関東地区高等学校PTA連合会大会千葉大会が、去る7月23日、24日に、千葉県の幕張メッセで盛大に開催されました。 関東大会は、埼玉、群馬、茨城、山梨、神奈川、千葉の各県の高等学校、中高一貫校、特別支援学校のPTA会員が一堂に集い、研修と交流を行う大イベントです。 初日は、大会場にて二千人を集めた全体会が開催されました。 1)記念講演について 記念講演は、「高校生の問題行動」というテーマで、一般社団法人スクールポリス理事の佐々木成三氏が講演されました。元埼玉県警で刑事として捜査一課デジタル捜査班の班長を勤めてきた経験と、テレビのコメンテーターで磨かれた話術はとても秀逸で、引き込まれました。 ネット・SNS時代という、誰もが体験したことのない世界を生き出している私たちは、大人といえでも経験がないことが沢山あり子供を導くことに困難な時代。それを生き抜く知恵を得ることのできる素晴らしいお話でした。 「スマホやネットは全て悪いのか?」と問いかけられ 1.情報を見極める情報モラルを身につける 2.他人の意思に流れない自分を作る 3.思考力0で行動しない。常に考える と提言する氏の意見はとても貴重だと思います。 コロナ禍で、求められる能力が変わった 急拡張したネット世界では、スマホを正しく使う能力が求められるようになった。 ネットにUpされた写真を削除することは「できない」ことを知る。 ネットの中では、性別、性格、年齢を隠せることを忘れない。 ミスコミュニケーションは日常。これを認知できるかが大事 大人は先入観で決めつける。ミスコミュニケーションに気がついて、それを受け入れ、修正する経験を積むこと。 子供は行動の選択肢が少なく、トラブルになりがち。 Upされている文章、写真だけでは、本人を理解できないネット世界 講演ではコンビニのローソンのマークを用いてのワークがありました。 様々なフェイクのマークの中から本物を選べない人が多く、普段私たちがいかに『なんとなく』で捉えているのかを痛感しました。 大人ですら経験していない人類全体での初体験のネット社会 皆が素人であることを自覚して、年齢に左右されず、謙虚に事象に向き合い、勉強を続ける姿勢が大切。 思考力0で答えが見つけられる弊害 検索で思考しなくても答えが見つけられる時代は、自ら問題を解決する経験が少なく、真実を見抜く力が育たない 2)分科会について 第二日目には分科会が開催され、私は第1分科会「学校教育とPTA」に参加しました。 山梨から身延高校が、「地域と共に歩むPTA活動」というタイトルで発表されました。 どの学校もPTA活動は変化の時を迎えている中、身延という地域性を活かしながら、新しい関わりを一生懸命模索している姿勢に頭がさがる思いでした。 フードドライブの生徒参加 県高P連の呼びかけから始まったフードドライブ活動に、一部生徒も仕分けで参加し連帯感を強めている。 ライフミュージアムの開催 学校を美術館に見立てて、生徒の授業作品や県内作家さんの作品を展示 強歩大会をウォーキング大会に変更 大規模工事で大型ダンプカーが通るようになったために、安全面から強歩大会を短距離のウォーキング大会に変更。地域住民とのふれあいを増やす。 「チーム身延」というスローガン スクールスローガンとして「チーム身延」掲げ、生徒、職員、保護者に、地域住民を巻き込み、「通いたい学校、通わせたい学校、働きたい学校」に向けて努めている。 3)その他 全体会のアトラクションで披露された、NPO法人柏おやじダンサーズのダンス。高校PTAの大会におやじダンサーズ?と最初は思いましたが、この団体はもともと生涯教育授業から生まれたそうです。 いくつになっても学び、成長しようとする姿勢に接することができました。技術がプロには及ばないながらも、ヒット曲に合わせて踊る様は、会場をとても盛り上げていて、人の情熱の素晴らしさを感じました。 以上 第73回全国高等学校PTA連合会大会 茨城大会報告書 山梨県立北杜高校PTA会長 清水秀樹 第73回全国高等学校PTA連合会大会 茨城大会が、去る8月22日、23日に、茨城県のアダストリア水戸アリーナ他で盛大に開催されました。 日本中の高等学校、中高一貫校、特別支援学校のPTA会員約5,500名が一堂に集い、研修と交流を行う大イベントです。 二日目は、全体会が開催され、記念講演として、二所ノ関 寛氏(72代横綱 稀勢の里)が「人材育成の不易流行」というタイトルで講演されました。 ユニークな部屋 相撲部屋は45あって、すべて関東地方。37部屋が東京にあるり、茨城にあるのは、二所ノ関部屋のみ。 親方の故郷茨城を選んだのは、大学院での学びから。ゼミでの「あなたが稀勢の里だったら、どんな相撲部屋を作るか?」というテーマに関し、親方以外の同期六人全員が、茨城で開くべきと発表したため。 やってみようと思った1週間後に、阿見町に1,800坪の土地が出てきた。 革新の環境 普通は、1面の土俵で、早朝から4時間練習 その後食事(1日2食)、毎日相撲を取る。 一方、二所ノ関部屋は、唯一の2面の土俵。朝食をとったのち2時間練習。 1日3食で、相撲を取らない日を作る(3日練習したらフィジカルトレーニング)。 番付はあるが、フラットな人間関係。コンプライアンスや健康管理を重視し、糖尿病が1人もいない部屋にした。 また分担制とスケジュール共有で休みを作る。 まよったら難しい方を選択する。 逃げない。安直な選択肢を取らなくなった時、初めて優勝できた。 受け身ではなく自分で考え抜くよう指導している。すべてを教えてしまうとそれしかできない人になる。 初日は、各会場に分かれ、分科会が開催されました。私は、第4分科会に参加し、花園大学炭谷教授の「みんなで考えよう、これからのPTA」に参加しました。 時代の移り変わりに合わせ、変化待った無しのPTA活動についての講演と参加同士のグループワークが行われました 問題の整理 入会や役員選出の仕方は今のままでいいのか?連合組織は必要なのか?など問題があるが、背景まで見なくては、本質が見えない(exヨーロッパでは「自由・平等・連帯」などの方針が、日本にはない) 今後に向けた提言 大人のサークル化など新しい組織作りに工夫してみる。 LINEなどの導入やコミュニティースクールとの連携、会費を活動別に変化させるなどの検討はどうか? PTAのネガティブな記事が多い昨今ですが、ほとんどの当事者はボランティアとして汗を流している実情です。 富山の役員さんとグループワークを行いましたが、悩みやとまどいは県の枠を超え、皆同じでした。それでも我が子のためと尽力している人がいることも、皆が知る必要があるのではないか?と思います。 簡単に答えがでないからこそ、考え続けていくことは手放さないようにしようと感じました。 以上
卒業生のご家族の皆様、お子様のご卒業心よりお祝い申し上げます。
また、すべてのPTA会員の皆様、日頃より本校PTAの活動にご理解ご協力いただきまして、心より御礼申し上げます。
様々な時代の変化を迎え、大人も子供も未体験の世界へ飛び込んでいこうとしてる今。
PTA活動も大きな変革の時を迎えていると思います。
これまでのように、前例を踏襲していく活動姿勢では立ち行かないのは明らかです。
北杜高校PTAとしましては、「3つのD」と言うスローガンを掲げ、自助努力と変革に柔軟で前向きな姿勢で取り組みたいと思っております。
「3つのD」とは、(D)できる人が、(D)できる時に、(D)できる事をするあり方です。
皆が北杜高校に関心を持ち、助け合い、分かち合いをベースに、現実的なペースの活動をモットーとしていきます。
私たちの大切な子供を、自立した素晴らしい人間に成長させていくために、保護者と先生方の力を合わせていきましょう。
これからも引き続き、PTA活動にご支援、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
PTA会長 清水秀樹
PTA活動の様子(フェスタ杜のきらめき、強歩大会)
第70回関東地区高等学校PTA連合会大会千葉大会報告書
山梨県立北杜高校PTA会長 清水秀樹
第70回関東地区高等学校PTA連合会大会千葉大会が、去る7月23日、24日に、千葉県の幕張メッセで盛大に開催されました。
関東大会は、埼玉、群馬、茨城、山梨、神奈川、千葉の各県の高等学校、中高一貫校、特別支援学校のPTA会員が一堂に集い、研修と交流を行う大イベントです。
初日は、大会場にて二千人を集めた全体会が開催されました。
1)記念講演について
記念講演は、「高校生の問題行動」というテーマで、一般社団法人スクールポリス理事の佐々木成三氏が講演されました。元埼玉県警で刑事として捜査一課デジタル捜査班の班長を勤めてきた経験と、テレビのコメンテーターで磨かれた話術はとても秀逸で、引き込まれました。
ネット・SNS時代という、誰もが体験したことのない世界を生き出している私たちは、大人といえでも経験がないことが沢山あり子供を導くことに困難な時代。それを生き抜く知恵を得ることのできる素晴らしいお話でした。
「スマホやネットは全て悪いのか?」と問いかけられ
1.情報を見極める情報モラルを身につける
2.他人の意思に流れない自分を作る
3.思考力0で行動しない。常に考える
と提言する氏の意見はとても貴重だと思います。
急拡張したネット世界では、スマホを正しく使う能力が求められるようになった。
ネットにUpされた写真を削除することは「できない」ことを知る。
ネットの中では、性別、性格、年齢を隠せることを忘れない。
大人は先入観で決めつける。ミスコミュニケーションに気がついて、それを受け入れ、修正する経験を積むこと。
子供は行動の選択肢が少なく、トラブルになりがち。
Upされている文章、写真だけでは、本人を理解できないネット世界
講演ではコンビニのローソンのマークを用いてのワークがありました。
様々なフェイクのマークの中から本物を選べない人が多く、普段私たちがいかに『なんとなく』で捉えているのかを痛感しました。
皆が素人であることを自覚して、年齢に左右されず、謙虚に事象に向き合い、勉強を続ける姿勢が大切。
検索で思考しなくても答えが見つけられる時代は、自ら問題を解決する経験が少なく、真実を見抜く力が育たない
2)分科会について
第二日目には分科会が開催され、私は第1分科会「学校教育とPTA」に参加しました。
山梨から身延高校が、「地域と共に歩むPTA活動」というタイトルで発表されました。
どの学校もPTA活動は変化の時を迎えている中、身延という地域性を活かしながら、新しい関わりを一生懸命模索している姿勢に頭がさがる思いでした。
県高P連の呼びかけから始まったフードドライブ活動に、一部生徒も仕分けで参加し連帯感を強めている。
学校を美術館に見立てて、生徒の授業作品や県内作家さんの作品を展示
大規模工事で大型ダンプカーが通るようになったために、安全面から強歩大会を短距離のウォーキング大会に変更。地域住民とのふれあいを増やす。
スクールスローガンとして「チーム身延」掲げ、生徒、職員、保護者に、地域住民を巻き込み、「通いたい学校、通わせたい学校、働きたい学校」に向けて努めている。
3)その他
全体会のアトラクションで披露された、NPO法人柏おやじダンサーズのダンス。高校PTAの大会におやじダンサーズ?と最初は思いましたが、この団体はもともと生涯教育授業から生まれたそうです。
いくつになっても学び、成長しようとする姿勢に接することができました。技術がプロには及ばないながらも、ヒット曲に合わせて踊る様は、会場をとても盛り上げていて、人の情熱の素晴らしさを感じました。
以上
第73回全国高等学校PTA連合会大会 茨城大会報告書
山梨県立北杜高校PTA会長 清水秀樹
第73回全国高等学校PTA連合会大会 茨城大会が、去る8月22日、23日に、茨城県のアダストリア水戸アリーナ他で盛大に開催されました。
日本中の高等学校、中高一貫校、特別支援学校のPTA会員約5,500名が一堂に集い、研修と交流を行う大イベントです。
二日目は、全体会が開催され、記念講演として、二所ノ関 寛氏(72代横綱 稀勢の里)が「人材育成の不易流行」というタイトルで講演されました。
相撲部屋は45あって、すべて関東地方。37部屋が東京にあるり、茨城にあるのは、二所ノ関部屋のみ。
親方の故郷茨城を選んだのは、大学院での学びから。ゼミでの「あなたが稀勢の里だったら、どんな相撲部屋を作るか?」というテーマに関し、親方以外の同期六人全員が、茨城で開くべきと発表したため。
やってみようと思った1週間後に、阿見町に1,800坪の土地が出てきた。
普通は、1面の土俵で、早朝から4時間練習 その後食事(1日2食)、毎日相撲を取る。
一方、二所ノ関部屋は、唯一の2面の土俵。朝食をとったのち2時間練習。
1日3食で、相撲を取らない日を作る(3日練習したらフィジカルトレーニング)。
番付はあるが、フラットな人間関係。コンプライアンスや健康管理を重視し、糖尿病が1人もいない部屋にした。
また分担制とスケジュール共有で休みを作る。
逃げない。安直な選択肢を取らなくなった時、初めて優勝できた。
受け身ではなく自分で考え抜くよう指導している。すべてを教えてしまうとそれしかできない人になる。
初日は、各会場に分かれ、分科会が開催されました。私は、第4分科会に参加し、花園大学炭谷教授の「みんなで考えよう、これからのPTA」に参加しました。
時代の移り変わりに合わせ、変化待った無しのPTA活動についての講演と参加同士のグループワークが行われました
入会や役員選出の仕方は今のままでいいのか?連合組織は必要なのか?など問題があるが、背景まで見なくては、本質が見えない(exヨーロッパでは「自由・平等・連帯」などの方針が、日本にはない)
大人のサークル化など新しい組織作りに工夫してみる。
LINEなどの導入やコミュニティースクールとの連携、会費を活動別に変化させるなどの検討はどうか?
PTAのネガティブな記事が多い昨今ですが、ほとんどの当事者はボランティアとして汗を流している実情です。
富山の役員さんとグループワークを行いましたが、悩みやとまどいは県の枠を超え、皆同じでした。それでも我が子のためと尽力している人がいることも、皆が知る必要があるのではないか?と思います。
簡単に答えがでないからこそ、考え続けていくことは手放さないようにしようと感じました。
以上