チョコバナナでフードロス解消作戦

 12月に生物資源系列の果樹の授業ではバナナを使ったフードロスの学習をしました。

 きっかけは11月におこなったリンゴ飴作りでした。果樹園で栽培したリンゴに傷物が多く、売り物にならなかったのでリンゴ飴にしたところ思った以上に楽しい学習になり、「チョコバナナもやりたい」という話になりました。しかしバナナは実習で栽培していないのでその際には教材としませんでした。そのような折、偶然フードロスバナナを扱っている特定非営利活動法人APLA様と接点ができ、チョコバナナを題材としたフードロスの学習が展開しました。

 

 

 APLA様で扱っているバナナはフィリピンから輸入される「バランゴン」という品種です。バランゴンは自然環境への負荷が少ない栽培方法で育てられるそうです。このバナナの輸入後に傷等が生じて通常の販売に適さないものがフードロスの対象ですが、皮をむけば十分食べられます。オンライン授業でバナナ栽培とフードロスに関する現状と課題について学習した上でフードロスバナナ10㎏分を購入させていただきました。

 チョコバナナの作り方はインターネット等のレシピを見て3回の試作を行って準備を整えました。12月12日(木)に調理をして125本のチョコバナナを作成しました。これを昼休みに販売したところ大盛況でした。ちなみにバナナの皮は乾燥させて、炭にした後に果樹園にまいて4パーミルイニシアチブに活用する見込みです。

 

 

 材料費等の経費を差し引いた収益は5,663円あり、これを認定NPO法人フードバンク山梨様に寄付することにしました。12月24日に寄付を兼ねてフードバンク山梨様を生徒4名で訪問し、食品の箱詰めや仕分けの作業のボランティアをおこないました。

 

 

 食品のほとんどは生物に由来し、多くの人々の労働によって生産、加工、流通されて食品として届きます。この過程で発生する様々なロスについて私たちがどの様に考えて取り組んでいく必要があるのかを、チョコバナナ作りを通して学ぶ機会をいただきました。ご協力くださった皆様に心より感謝申し上げます。