2025年3月13日カテゴリー:

生物資源系列 農業×先端技術 AOI機構の出張授業

 3月11日(火)1,2校時に生物資源系列2年果樹、草花選択の時間で、静岡県にあるAOI機構より、桜井先生にお越し頂き出張授業を行っていただきました。

 

 人口減少、生産者の不足、資材の高騰…農業の抱える様々な課題のなかで、農業は他の職業と違って、まだ改善されていない分野が多いです。

人口減少にともなって全ての産業で労働力が減ります。

農業従事者も減り、技術も失われていきます。

国産の食べ物が食べたくても食べられない事態が起こるかもしれません。

しかも、農業は1年1回きりの機会でしか生産できないものが多く、1年の中で沢山試して栽培することが難しいです。

そこで、今回はAOItrace(アオイトレース)というアプリケーションを紹介していただきました。

このソフトを用いると、農作業の時間や作業内容をデータとしてリアルタイムで記録しておくことができます。

これを集約、分析することで、次の年の見通しが立てやすくなり、作業の効率化や分担がしやすくなります。

また、これらの農業経営の改善に加え、初めて農業にかかわる人にも作業を分かりやすく伝えることができるなどのメリットがあります。

 

 

 今日は実際に、あらかじめ登録しておいたシャインマスカットの畑とシクラメンの温室に生徒がタブレット端末を持って入り、作業のデータ記録化を体験しました。

(以前は日誌などにそれぞれが記入することが主流でした)

画面からは手動や音声で作業内容を登録できたり、写真で作物の状況を記録しておいたり、手間なく記録することができます。

これらの情報を積み重ねていくことで、より効率的な作業方法や手順を計画でき、不足する労働力を見通し対策することができるそうです。

今後、1年かけて情報を集めていき、どのような結果がでて分析できるか、このアプリケーションをどのように活用できるか、生徒たちの発想に期待します。