剪定枝のバイオ炭作り【4 per 1000 initiative】

今年度も生物資源系列果樹Ⅱの授業では温暖化対策の学習の一環として4パーミルイニシアチブをおこなっています。

 

4パーミルイニシアチブというのは、土壌中の炭素量が増えるように土壌管理を行う取り組みのことです。

北杜高校では、堆肥と刈草と炭を土壌に散布します。

これらは炭素を豊富に含んでおり、土壌にまくことで土壌の炭素量を増やすことができると考えられています。

 

堆肥の散布は冬におこないました。

学校内で作った堆肥を45アールの果樹園に4.5トンまく作業で、小型の重機で運んだものをスコップで散らすという作業です。

重いのでけっこう大変です。

寒い日だと堆肥が凍って固くなってしまうので、暖かい日を選んでおこないます。

(写真に写っているのは2年生の時の様子です)

 

 

年度が変わって3年生になり、4月から5月にはバイオ炭作りをしました。

冬に剪定した枝を2~3か月間乾燥させたものを無煙炭化器で炭に変える作業です。

これを果樹園の土にまくことで、長期間にわたって炭素を畑にとどめおくことができると考えられています。

 

 

実際の作業では火を扱うので注意が必要ですが、回数を重ねていくうちに生徒が自分でできるようになります。

だんだんチームワークも良くなってきました。

作った炭の余熱で少しマシュマロも焼いて食べました。

楽しみながら脱炭素をやろうということが昨年度の生徒たちが考えた継続の秘訣です。

 

 

火はスピードスプレイヤーで消火します。

なかなか様になっています。

 

 

火を消した炭は十分熱を冷ましてからバケツを使って炭の量を計りながら果樹園に散布します。

 

 

 

下の写真は散布した炭の様子。

左は今年まいたばかりのもので、右は以前まいたもの。

次第に細かくなって地面になじんでいきます。

 

 

今年度はこんなチームで脱炭素をおこなっていきます。

よろしくお願いします!