山梨県立北杜高等学校 > 学科紹介 > 総合学科 > 生物資源系列 > 4パーミル・イニシアチブの取り組みについて 4パーミル・イニシアチブの取り組みについて 北杜高校の4パーミル・イニシアチブ! 🍇 北杜高校の果樹園では「4パーミル・イニシアチブ」に取り組んでいます 🍑 「4パーミル・イニシアチブ(4 per 1000 initiative)」とは、2015年に「COP21」(気候変動枠組条約第21回締約国会議)の開催国フランス政府が提唱した、地球大気のCO2増加を抑制する取組です。山梨県は自治体として全国に先駆けて参加し、2021年に「やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度」を設けました。 北杜高校では2021年1月に元山梨県農政部長の坂内啓二氏による特別講義を受けたことを契機に取り組み始め、以降SDGs学習の一環として続けています。 山梨県の認証制度には4つの実践方法が紹介されています。 ① 剪定枝をバイオ炭にして散布する ② 剪定枝をチップにして散布する ③ 草生栽培をして刈った草を土に散布する ④ 堆肥を散布する 北杜高校では、①③④を実践することで山梨県の認証を取得しています。 認証を受けると、生産物に認証ロゴマークを付けることができます。北杜高校では農場で生徒が生産したモモ、ブドウ、リンゴ、ブルーベリー、ナシ、カキ等の果物にこのロゴを付けて学校行事等で販売しています。 ※果物の注文販売は受け付けておりません。また、業務と天候の都合により販売の日時も不定期です。学校教育へのご理解とご協力に心より御礼申し上げます。 今社会では、気候変動対策やSDGsへの関心が高まっています。北杜高校生は卒業後多方面で活躍していきますが、どのような分野においても、世界的な視点で社会貢献できる人材となる第一歩が北杜高校にはあります。 4パーミルイニシアチブについては、総合学科-生物資源系列の科目「果樹」の授業で学習することができます。 【🍇「4パーミル・イニシアチブ」豆知識🍑】 「パーミル(‰)」とは千分率の単位で、1‰は0.1%に相当します。 地球の土壌には膨大な炭素(C)が含まれていると推計されています。この土壌中の炭素が毎年4‰増えるよう働きかけることで、大気中のCO2の増加を相殺できるというのが「4パーミル・イニシアチブ」の考え方です。実際の活動としては、本来生態系から呼吸や燃焼などで大気中に放出されてしまう炭素を土壌中に閉じ込めるために、畑や牧草地などの土に有機物を与え続けることが提案されています。 「やまなし4パーミル・イニシアチブ認証制度」では、炭素を基準通り(1t/㏊)土壌に投入している果樹農家等を認証することで、その農産物に「脱炭素社会への貢献」という付加価値をつける制度です。土壌中に炭素が増えることは、一般的に農作物の生育にも良い影響を及ぼすため、農作物・地球環境・生産者にとって、それぞれ利点がある制度として期待されています。 ・令和5年度は公益財団法人中谷医工計測技術振興財団の科学教育振興助成を受けて、4パーミルイニシアチブで炭素投入を行っている果樹園と通常管理をしている圃場の土壌について比較学習を行う予定です。↓ 投稿記事(上から順に新しい投稿です) 脱炭素チャレンジカップ ファイナリストへ【4 per 1000 initiative】2025年2月18日 本校の果樹園では令和3年度から地球温暖化防止活動として4パーミルイニシアチブに取り組んでいます。 これは畑の土の中に炭素を蓄えることで畑から排出されるCO2の量を削減するという脱炭素の取り組みです。 今 […] チョコバナナでフードロス解消作戦2024年12月27日 12月に生物資源系列の果樹の授業ではバナナを使ったフードロスの学習をしました。 きっかけは11月におこなったリンゴ飴作りでした。果樹園で栽培したリンゴに傷物が多く、売り物にならなかったのでリンゴ飴にしたところ思った以 […] 今年も果物の収穫が終わりました【4 per 1000 initiative】2024年12月3日今年の11月は例年よりも気温が高く推移して果樹園も木々もなかなか葉を落としませんでしたが、12月に入ってようやく冬らしくなりました。 ブドウの幹も稲わらで巻き、冬支度が済んだところです。 振り返りますと今年 […] オープンスクールでバイオ炭作り実演 【4 per 1000 initiative】2024年7月5日令和3年度から続けている果樹園の4パーミルイニシアチブは今年も継続しています。 6/29(土)のオープンスクールでは、「果樹Ⅱ」の授業として3年生8名が中学生に向けてプレゼンテーションとバイオ炭作りの実演を […] 中谷医工計測技術振興財団 成果発表会 【4 per 1000 initiative】2024年1月11日総合学科生物資源系列の果樹Ⅱの授業では、12月24日(日)に東京工科大学で開かれた令和5年度 中谷医工計測技術振興財団 科学教育振興助成 成果発表会に希望者4名で参加しました。 この発表会では令和5年度に財団から助成を受 […] 強熱減量測定と土色調査【4 per 1000 initiative】2023年12月4日11月の4パーミルイニシアチブの活動報告です。 11月は、乾燥させた土壌試料を使って強熱減量と土色を調べました。 強熱減量とは、土壌を高温で燃焼させることで減る重さのことで、土壌中の有機物量を […] 土壌試料づくりと硬度測定【4 per 1000 initiative】2023年11月21日総合学科生物資源系列の3年果樹の実習では果樹園の土壌分析を進めています。 10月は採取した土壌を乾かして試料を作りました。野外から採取したばかりの土壌は水分を多く含んでいるため微生物が活発に活動して土壌の性質が変化してい […] 穴掘りと土壌採取【4 per 1000 initiative】2023年10月23日生物資源系列の「果樹Ⅱ」の授業では果物の収穫も終盤を迎え、9月からは土壌調査の準備を進めています。今年度は果樹園とそこに隣接する野菜畑の土壌を比較しながら土壌中の炭素について学習します。果樹園と野菜畑にそれぞれ3か所ずつ […] 農産物の販売と日本学校農業クラブでの成果発表【4 per 1000 initiative】2023年9月20日前回の活動報告から間が空いてしまいましたが、6月から4パーミルイニシアチブの広報活動を兼ねた果樹園の農産物の販売を随時行っています。これまでに販売したものはウメ、モモ、ブルーベリー、ナシ、ブドウです。商品には認証ロゴと消 […] 果樹園の草を調査しました【4 per 1000 initiative】2023年6月2日4月27日(木)の果樹Ⅱの授業で果樹園の草生栽培について調査しました。「草生栽培」とは、果樹園に野草を生えさせておく栽培方法です。私達の4パーミルイニシアチブでは、この草を定期的に刈り取ってそのまま地表面に残しておきます […]
🍇 北杜高校の果樹園では「4パーミル・イニシアチブ」に取り組んでいます 🍑
「4パーミル・イニシアチブ(4 per 1000 initiative)」とは、2015年に「COP21」(気候変動枠組条約第21回締約国会議)の開催国フランス政府が提唱した、地球大気のCO2増加を抑制する取組です。山梨県は自治体として全国に先駆けて参加し、2021年に「やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証制度」を設けました。
北杜高校では2021年1月に元山梨県農政部長の坂内啓二氏による特別講義を受けたことを契機に取り組み始め、以降SDGs学習の一環として続けています。
山梨県の認証制度には4つの実践方法が紹介されています。
① 剪定枝をバイオ炭にして散布する
② 剪定枝をチップにして散布する
③ 草生栽培をして刈った草を土に散布する
④ 堆肥を散布する
北杜高校では、①③④を実践することで山梨県の認証を取得しています。
認証を受けると、生産物に認証ロゴマークを付けることができます。北杜高校では農場で生徒が生産したモモ、ブドウ、リンゴ、ブルーベリー、ナシ、カキ等の果物にこのロゴを付けて学校行事等で販売しています。
※果物の注文販売は受け付けておりません。また、業務と天候の都合により販売の日時も不定期です。学校教育へのご理解とご協力に心より御礼申し上げます。
今社会では、気候変動対策やSDGsへの関心が高まっています。北杜高校生は卒業後多方面で活躍していきますが、どのような分野においても、世界的な視点で社会貢献できる人材となる第一歩が北杜高校にはあります。
4パーミルイニシアチブについては、総合学科-生物資源系列の科目「果樹」の授業で学習することができます。
【🍇「4パーミル・イニシアチブ」豆知識🍑】
「パーミル(‰)」とは千分率の単位で、1‰は0.1%に相当します。
地球の土壌には膨大な炭素(C)が含まれていると推計されています。この土壌中の炭素が毎年4‰増えるよう働きかけることで、大気中のCO2の増加を相殺できるというのが「4パーミル・イニシアチブ」の考え方です。実際の活動としては、本来生態系から呼吸や燃焼などで大気中に放出されてしまう炭素を土壌中に閉じ込めるために、畑や牧草地などの土に有機物を与え続けることが提案されています。
「やまなし4パーミル・イニシアチブ認証制度」では、炭素を基準通り(1t/㏊)土壌に投入している果樹農家等を認証することで、その農産物に「脱炭素社会への貢献」という付加価値をつける制度です。土壌中に炭素が増えることは、一般的に農作物の生育にも良い影響を及ぼすため、農作物・地球環境・生産者にとって、それぞれ利点がある制度として期待されています。
・令和5年度は公益財団法人中谷医工計測技術振興財団の科学教育振興助成を受けて、4パーミルイニシアチブで炭素投入を行っている果樹園と通常管理をしている圃場の土壌について比較学習を行う予定です。↓
